少し調べると第3世代の特性の仕組みは種族ごとに設定されているため個体ごとに特性を変更できないことがわかった。ケッキングの特性を変更すれば、ゲームに登場するケッキングすべての特性が変更されるというわけ。例外として戦闘中のみRAMをイジることで変更可能だそう。スキスワのために変更できる値になっていると思われる。
じゃあケッキングの特性を変えるには内部データを書き換えればよいとなる。ケッキングの特性のプログラムは0x2F3572の0x36(なまけの特性コード)を参照しているらしい。そのとなりの0x2F3573の0x00は使用されていないケッキングの特性2のデータ。こっちを書き換えてみようってことで、0x25(ちからもち)にした。
参考までに特性の内部コード
01 あくしゅう
02 あめふらし
03 かそく
04 カブトアーマー
05 がんじょう
06 しめりけ
07 じゅうなん
08 すながくれ
09 せいでんき
0A ちくでん
0B ちょすい
0C どんかん
0D ノーてんき
0E ふくがん
0F ふみん
10 へんしょく
11 めんえき
12 もらいび
13 りんぷん
14 マイペース
15 きゅうばん
16 いかく
17 かげふみ
18 さめはだ
19 ふしぎなまもり
1A ふゆう
1B ほうし
1C シンクロ
1D クリアボディ
1E しぜんかいふく
1F ひらいしん
20 てんのめぐみ
21 すいすい
22 ようりょくそ
23 はっこう
24 トレース
25 ちからもち
26 どくのトゲ
27 せいしんりょく
28 マグマのよろい
29 みずのベール
2A じりょく
2B ぼうおん
2C あめうけざら
2D すなおこし
2E プレッシャー
2F あついしぼう
30 はやおき
31 ほのおのからだ
32 にげあし
33 するどいめ
34 かいりきバサミ
35 ものひろい
36 なまけ
37 はりきり
38 メロメロボディ
39 プラス
3A マイナス
3B てんきや
3C ねんちゃく
3D だっぴ
3E こんじょう
3F ふしぎなうろこ
40 ヘドロえき
41 しんりょく
42 もうか
43 げきりゅう
44 むしのしらせ
45 いしあたま
46 ひでり
47 ありじごく
48 やるき
49 しろいけむり
4A ヨガパワー
4B シェルアーマー
4C そうおん
4D エアロック
特性2がないポケモンに特性2を追加すると、野生で特性2が出現するようになるようである。野生でケッキングを出現させ、ちからもちなケッキングがゲットできた。しかしフロンティアでこのまま使うとNPCが力持ちなケッキングを出してくる可能性があるかもしれない。(要検証)というわけで、力持ちなケッキングを惜しむように0x2F3573のバイナリを再び00に書き換えた。すると特性なしのケッキングに!
そこを書き換えるPARを作成すれば簡略化できる。なので最後にPARコードを使った手順を示しておくのでバイナリエディタを開く必要はない。
特性が2つある種族において、どちらの特性になるか決定する要因は裏ステータスである性格値とデータ上にある。カイリキーなどをDS世代へ送るとノーガードになったりするのもこの関係。特性が一つしかないポケモンでも特性2を設定した状態であれば、本来出現しない特性2が現れる。その後で特性2を消してやると特性2と決定されているものの参照できるデータがなく、特性2のまま特性なしになるそう。不正チェックも問題ないのでダメタマゴ化しない。ベータ版のルビサファでは特性なしのポケモンが存在したみたいなので特性コード00を参照する処理は想定内なのかもしれない。なお力持ちPARコードを使用するとフロンティアのトレーナーは力持ちなケッキングを繰り出す可能性がある。特性2の設定を00に戻しておくことで、使ってこなくなるので安心。
結論
- 手順1
ケッキングの特性2をちからもちにするPARコードを入力してONに。
PAR 69F74D22 1EB8F651 暗号化前 082F3572 2536
- 手順2
特性2のケッキングを捕獲する。
次のPARコードを使う。必要であれば特性固定コードも。
野生をケッキングに固定 EF6BD219 7BFCA9B9 9D3B1EA8 4F09C276 特性2に固定 D6CB05CD 4F7B524D
その他理想個体が欲しい場合は記事一番下の改造コード集に載せている個体値コードなどと併用すること。
- 手順3
特性2のケッキングを捕獲できたらPARコードをOFFにする。
以上。ナマケロかヤルキモノにのみ特性2を割り当てて進化させても可能と思われる。(未検証)
正直、グラードンやレックウザを凌ぐ物理型ポケモンだと思う。タイプと種族値に恵まれすぎ。